【リペア現場の風景】中古楽器が出るまでーパート3(最終)ー

皆様こんにちは!
最近は気温の上下が激しくて外に出るだけで疲れてしまいますね…
猛暑にならなければいいのになと考えている今日この頃です。

さて、今回は中古楽器整備のパート3、最終回となります。
昨年9月に投稿のパート1からお付き合いいただき、ありがとうございます!
今回は楽器の全体調整をして商品として仕上げるところをご紹介させていただきます!

先に作業内容を列挙しておくと、
① キィ組立、動作調整
② 必要パーツ交換(ジョイント糸など)
③ タンポ調整など、全体のバランス調整
となっております!

~前回までの作業内容はこちら~

〔パート1:磨き編〕

 

〔パート2:バランサー修理編〕

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それでは早速作業に入っていきましょう。

① キィ組立、動作調整

パート1で磨いたパーツたちを楽器に取り付けていきます。

この時注意しないといけない部分が、「めっきをかけ直したパーツはうまく動作しなくなることがある」、というところです。
表面のボコボコしてしまっていた部分は、削ってめっきをかけ直しているので問題ないのですが、それ以外の部分は、元の状態のままめっき分の厚みが増した状態になるのが原因です。
狭くなってしまった分を、削って動くようにする調整が必要です。

今回のファゴットでの一例ですが、下画像の黄色の丸で囲んだ部分の厚みが増えてしまっている状態です。
(ロングジョイント/LowH・LowB♭レバー部分)

組み立てることはできますが、左右から押さえつけられている状態なので、うまく動きません。

この状態を解消するために、間に挟まれているキーを削ります。

削りすぎてしまうと逆にガタガタしてしまうので、慎重に作業を行っています。

② 必要パーツ交換(ジョイント糸など)
今回はファゴットですので、ボーカルコルク、ジョイント糸、U字管コルクを交換しています。
オーボエの場合はジョイントコルクの交換と、スタンドピンを取り付ける作業を行います!
楽器をJDR仕様に調整していきます。

[JDR仕様に関してはこちらで紹介しております]

〔ボーカルコルク〕
ボーカルのコルクは、劣化してくると組み立てたときに緩くなってしまったり、ボロボロと崩れてくるようになります。
これを防止するために、基本的には交換を行っています。

交換手順は以前の【リペア現場の風景】をご覧ください!

〔ジョイント糸〕
JDR仕様でも大事なジョイント糸です。
コルクが劣化して剥がれてくるのと同様に、摩擦や劣化で糸がほつれることがあります。

糸のほつれをそのままにすると、空回りして抜けなくなったり、ほつれた糸が根元に溜まって管が最後まで入りきらない原因になります。

今巻かれている糸と接着剤を全て外し、新しい糸に巻き替えます。

スムーズに入る、かつ管がぐらつかないように調整をしたら完成です。

〔U字管コルク〕
U字管のコルクも、劣化して固くなってしまうと、剥がれたり欠けたりしてしまうので交換を行います。
U字管がへこんでいる場合も、このタイミングで直していきます。

コルク交換、凹み直しも過去の【リペア現場の風景】でご紹介しております🎶

 

③ タンポ調整など、全体のバランス調整
必要な交換が完了したら、いよいよ全体調整です!
タンポ(トーンホールを塞いでくれているパーツ)がしっかり均等に閉じているかどうかや、キーの開き具合の確認を行います。

吹奏感や音程が変わる部分ですので、念入りにチェックしていきます。

一通りの調整が完了したら、試奏確認をして再度調整します。

ここまでできたらお客様にお出しできる商品になります。

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いかがでしたでしょうか?

JDRではこのように楽器一本一本をしっかり調整してから皆様にお出ししています!
皆様の音楽人生に寄り添う楽器を見つけるお手伝いをさせていただきます。

今回は検品作業を3パートに分けてお伝えしましたが、普段の【リペア現場の風景】でお伝えしているようなアフターメンテナンスも、お客様に合わせて行っております。
少しでも気になることがあれば、是非アトリエスタッフにご相談くださいませ!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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