楽器にカビが!防ぐためには…

JDRリペアマンのつぶやき

こんにちは!

もうすぐ春ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

服装選びを間違えた、と昼間の陽気で感じるようになると今年も春が来た、と思う今日この頃です。

 

早速ですが、修理の際に楽器にカビが生えてしまった、とご相談頂く事が時々あります。

管体の木材、コルクやタンポ等、どれもカビの好む自然素材が多いため、

「久しぶりに楽器を開けたらたくさん生えていた!」ということは少なくありません。

そのような事を防ぐためにも、今回はカビの特徴と予防についてお話をしていきます!

 

まず、楽器に発生するカビは主に白カビで、主に衣類や食品、住宅を好むカビです。

見た目は白色のホコリのような見た目で、非常に軽いため、空気中に飛散して付着した場所で繁殖していきます。

アレルギー症状を引き起こすこともあるため、カビが発生した状態では絶対に演奏に使用しないでください!

 

白カビが繁殖しやすい環境には三つの条件があり、

①高湿度(70%以上)

 

②最適な温度(20~30℃)

 

③栄養(ホコリ・汚れ・ダニetc.)

 

この条件が当てはまる環境ではカビが繁殖しやすくなります。

密閉した空気の出入りがない場所ではさらに繁殖しやすく、

特に梅雨の時期は条件が多く当てはまるため、注意が必要です。

 

これらを踏まえて、カビの発生を防ぐには、

◎楽器の保管場所を風通しのいい場所、湿度・温度管理が可能な場所にすること、

 

◎定期的にケース内の換気・掃除をすること

 

が大切になります!

また、ケース内に乾燥防止の加湿剤・加湿ケースを入れている場合、

梅雨や夏場は湿度が高くなりすぎるため、必ず抜くようにしてください。

楽器をしばらく使わない場合も以上の点には気を付けましょう!

 

大事な楽器、さらに自分の健康も守るためにも、

改めて保管状況をチェックしてみてください!

「もしかしたら…」という時はお気軽にご相談くださいね(^^)

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