ファゴットのハンドレストを比べてみました!

JDRリペアマンのつぶやき

ファゴット奏者の右手を支えるハンドレスト
便利なパーツですが、大きすぎたり小さすぎたりして、なかなか悩みの種にもなってしまうものでもあります。

今回は各メーカーのハンドレストを比べて、ハンドレスト選びの参考にしていただきたいと思います!

まず、ハンドレストには、楽器本体のハンドレスト台座に取り付ける軸に種類があります。

1つ目は軸自体がネジになっているタイプです。
このタイプはハンドレストを台座にくるくると回しながら取り付け、軸に取り付けられているワッシャーで固定します。
基本的にこのネジ部分は共通のサイズになっているので(若干の差違はありますが)、ネジ式のハンドレストを使用している楽器であれば他メーカーのネジ式のハンドレストでも使用可能です。

2つ目は軸を差し込んで、台座に付いているネジで止めるタイプです。
このタイプの軸の太さは基本的に4mmですので、差し込み式のハンドレストを使用している楽器であれば他メーカーの差し込み式のハンドレストでも使用可能です。

それではそれぞれのハンドレストを見ていきます。
まずはネジ式のハンドレストです。
JDRで取り扱っているネジ式のハンドレストは、アマティ、ヤマハ、シュライバー、ベルバスーンのものがあります。

 

アマティ ネジ式 樹脂製  縦の長さ:70.5mm

アマティのハンドレストは小ぶりで、縦の長さも短めで細めです。
手の小さな方にはおすすめです。

 

ヤマハ ネジ式 木製  縦の長さ:70.5mm
ヤマハのハンドレストの縦の長さはアマティとほぼ同じ長さでした。
ただし太さがアマティより太くなっています。
また木製なので高級感があります。

 

シュライバー ネジ式 樹脂製  縦の長さ:83mm
シュライバーのハンドレストは長さ、太さも中庸です。
アマティのハンドレストでは小さく感じてしまう方にはおすすめです。

 

ベルバスーン ネジ式 木製  縦の長さ:95mm
ベルバスーンのハンドレストは大型で、手の大きい方におすすめです。
ネジ部分がインチネジなので、他メーカーの楽器に使用すると少しぐらぐらとしますが、ワッシャーを止めると固定されるので使用は可能です。
(ベルバスーンの楽器には他メーカーのハンドレストは入りません)

 

次に差し込み式のハンドレストです。
差し込み式はアドラー、シュライバー、モーレンハウエル、ベルバスーンのものがあります。

 

アドラー 差し込み式 樹脂製  縦の長さ:80.5mm
アドラーのハンドレストは差し込み式の中では最も小ぶりなハンドレストです。
手の小さな方におすすめです。

 

シュライバー 差し込み式 樹脂製  縦の長さ:84mm
現行のシュライバーの楽器にはネジ式のハンドレストが付属ですが、数年前までは差し込み式のハンドレストでした。
アドラーのハンドレストと長さは近いですが、やや厚みがあります。

 

モーレンハウエル 差し込み式 木製  縦の長さ:90mm
モーレンハウエルのハンドレストは長さもありますが、下の部分が外側に伸びているので、手が大きく、他のハンドレストでは小さすぎる方におすすめです。
茶色がかった木で製作されており、高級感があります。

 

ベルバスーン 差し込み式 木製  縦の長さ:95mm
ベルバスーンのハンドレストにはネジ式も差し込み式もあります。
モーレンハウエルと同様に大型のハンドレストですが、下の部分が内側に伸びており、形状が異なります。

 

いかがでしたでしょうか!
小ぶりなハンドレストでも軸が長すぎて指が届ない方には、軸を少し切る作業もおこなっております。
ハンドレストは店頭でもお試しいただけますので、ぜひご相談ください。

 

 

 

 

 

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