皆さんこんにちは!
例年に比べるとかなり変則的な梅雨に翻弄されておりますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか。
リードも空模様もぐずつくこの季節、何とか乗り越えていきたいものですね。
さて、今回のコラムはJDRアトリエオリジナルアクセサリー、オクターブホール水滴防止液のご紹介です。
オーボエを吹いていると、オクターブホールに水が溜まってしまった!尚且つクリーニングペーパーで取っても、吹き飛ばしてもまたすぐに溜まってしまう……
そんなトラブル、オーボエを吹いていらっしゃると経験したことがある方がほとんどではないでしょうか。

そこで役立つのが、今回ご紹介する商品です。
オクターブホール内(金属パーツ部)にこちらを塗布することで撥水効果が得られ、ホールへ水が溜まってしまうトラブルを予防・軽減することが出来ます。
今回はホール部の分解を含まない使用方法を紹介しますので、お悩みの方、ぜひご一読いただけますと幸いです😊
*使用する道具

・オクターブホール水滴防止液
・ドライバー
・バネ掛け(スプリングフック)
・綿棒
*使用方法
①オクターブキーを取り外す


ドライバーを用いてキーを止めている芯棒(シャフト)を緩め、キーを取り外します。
また、バネを外す場合はバネ掛けを用います。
ネジは時計回りで締まり、反時計回りで緩むようになっているので、回す方向に注意しましょう。
分解した芯棒は取り外したキーに入れておくと紛失の恐れが低くなります。

⚠写真のようなキー自体の固定に関わらないネジは触らないようにしましょう!(キー同士のバランスが崩れてしまいます)
②オクターブホール部に液を塗布する


キーが取り外せたら、水滴防止液をオクターブホールに塗布します。
使用できる箇所は金属パーツがはまっている箇所(1.2オクターブホール)です。
一度に多量を塗布すると、逆にホールの詰まりや、管体内へ流れてしまう恐れがあるため、蓋を開けたときに針金部に付いている分を塗布してください。

塗布後、余分な液は綿棒等で拭き取ってください。
③オクターブキーを取り付ける

最後にキーを組み立てます。組み立ての順番は分解時の逆になります。
バネをかけ忘れるとキーの動作に支障が出るので、キーを留めた後にバネを忘れずに掛けましょう。
バネ掛けが入らない隙間の場合は、バネを掛けながらキーを組み、芯棒を入れてネジを締めてください。

また、メーカーによっては1オクターブキー(タンポ側)をレバー側のアームとバネで挟んで動作する機構の物があります。
その場合は、組み立ての際に正しくバネが組めているか注意しましょう。
組み立て完了後、キーの動作がおかしくないか確認しましょう。

歯間ブラシ等の細いブラシでクリーニングしてから使用することで、より効果的な撥水を行えます。
特に何度も溜まってしまう……という場合は上記の方法をお試しいただくと良いかもしれません。
以上、オクターブ水滴防止液のご紹介・使用方法の説明でした。
最初に挙げたトラブルでお悩みの方に、こういったアイテムがある、ということを知っていただけたら幸いです。
また、普段のメンテナンスにプラスして上記のようなオクターブの撥水加工、トーンホール自体のクリーニングを行うことも可能ですので、「自分で分解するのは怖い……」「合わせてクリーニングまでしっかりやりたい!」という場合はお気軽にお問合せ下さい✨
実際の作業風景はこちらからご覧いただけます。
今回使用したアクセサリーの商品情報・ショップページを下記に記載しております。
*使用したアクセサリーのご紹介
・オクターブ水滴防止液
OBの他、EH・Daにもお使いいただけます。
・ドライバー
緩んでしまったネジの締め直しにも使用できます。ご自身の楽器のネジの溝に合うものをお使いください。
・スプリングフック
細かい・狭い部分のバネも掛け外し出来る優れものです。
一本持っているといざというときに安心です。
その他にもお役立ちアイテム・メンテナンス用品などございます。
ぜひご覧ください!







