今回はバランス調整の際に使う調節ネジについてのお話です!
オーボエにはバランスをとるために調節ネジがたくさん付いています。
バランスをとるということは、大まかにいうと指で直接押すキーと押さないキーを同時に閉まるようにするということです。
その際に活躍するのが調節ネジです!
ついつい回したくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこの調節ネジ・・・
しっかりと理解してないと危険です!!音が全く出なくなってしまうこともあります!!
そこで今回は少しだけ調節ネジについてご説明します👆
私たちは、ネジを回す量を時計の文字盤に例えています。
つまり・・・
ネジの一周分を時計に見立てて「5分まわす」や「あと3分まわす」などと表現しています。
ためしに15分回してみると・・・
0.1215㎜出ました!
オーボエの調節ネジでよく使用されているM2.5×0.45のネジで、ネジの出具合を計測すると・・・
↑このような数値になりました。ごく僅かずつしか出ていませんが、バランスは大きく変わります。
私たちがチェックする際に使用している紙の厚さが0.028㎜で、その紙が全てのタンポにかむように調整しなければならないので、15分もまわすといずれかのキーが閉じなくなってしまいます。
このように非常に繊細な調整が必要ですので、もし応急処置で回さなければならない時は、このことを頭に入れていただいて、ほんの少しずつ回すようにしてくださいね!