皆さま、こんにちは!
2025年4月…いよいよ新年度が始まり半月ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか?
東京は春のような陽気な日もあれば、突然寒くなったりと、寒暖差の激しい日が続いています。
今日のコラムではそんな新年度の始まりに「これから楽器を始めたい」、「楽器を再開しようと考えている」…そんな皆様にピッタリな楽器のご紹介です。
今回ご紹介するのはイタリアの”Atelier Bulgheroni”(アトリエ・ブルゲローニ)社の”Canarino”(カナリーノ)というエントリーモデルのオーボエになります。
実はこの楽器、2022年にJDRとアトリエ・ブルゲローニ社が共同開発したモデルになります…!
「これからオーボエを始める方に、リーズナブルな価格ながら確かなクオリティの楽器を届けたい」
という思いから、このカナリーノは生まれました。
開発にあたっては、試作品(プロトタイプ)を日本国内のオーボエプレイヤーのアドバイザーに試奏していただき、意見やフィードバックの交換をメーカーとの間で重ねる中で品質を洗練させていきました。
キィ装備などの基本的な仕様は以下の通りです…
・システム:セミ・オートマチック
・装備:フォークFレゾナンスキィ、B♭レゾナンスキィ、左手Fキィ
・トリルキィ:F#-G#、H-C#、右手C-D
・管体材:グラナディラ
・キィポスト:洋白銀メッキ仕上げ
エントリーモデルといえど、オーケストラ、吹奏楽…様々な演奏の場で必要となるキィを厳選し必要最小限にすることで楽器の軽量化を図りました。
ベルの拡大写真、楽器名の”Canarino”と”S.BULGHERONI”の刻印があります。少し、アトリエ・ブルゲローニ社の歴史についてご紹介させていただくと、この会社は1947年に楽器工房を創業したルイージ・ブルゲローニ氏の孫たちが2015年に新しく立ち上げた新しい世代による楽器工房になります。刻印の”S.BULGHERONI”はブルゲローニの楽器開発の歴史において多大な貢献をしたセルジオ・ブルゲローニ氏のイニシャルをとって刻まれています。
また、”Lake Como”はアトリエ・ブルゲローニが工房を構えるイタリア北西部の「コモ湖」を指しています。余談になりますが、「コモ」はヨーロッパきっての避暑地としても有名な土地で、その美しい環境から、長年にわたり貴族や富裕層の憩いの場として人気を博してきました。
上下管、ベルをそれぞれ分割するとこのような感じです。ジョイント部には金属のテノンリングを使用しています。
発売から約3年弱ほど経った、カナリーノ…これまでJDRはこれから楽器を始めたい・始める学生の方、社会人の方、学校や団体の備品として…幅広い層の皆様にこの楽器を自信をもって届けてきました。
また、多くの皆様にお手に取っていただく中で、楽器に対するご意見やフィードバックを頂き、それらをメーカーに伝えることで、製作にあたって日々試行錯誤を重ねています。
2025年も新しい楽器を続々と入荷しておりますので、ご興味・ご関心のある方は是非一度お手に取っていただけると幸いです!
商品の価格・お問合せ等の詳細はJDRのオンラインショップからもご確認いただけますので、是非ご覧ください。
それでは、最後は楽器試奏会イベントのご案内です…!毎年恒例にはなりますが、5月のGWに今回ご紹介したカナリーノを含む、JDRの楽器ラインナップを一堂に展示した「大試奏会」を行います。もちろん初心者の方、これから楽器を始めたい方のお越しも大歓迎です。リードなど演奏に必要なアクセサリーについてはご準備がございますのでご安心ください。また、まったく初めてという方にもオーボエという楽器の印象を体験いただけるよう、スタッフ一同ご案内させて頂きます。皆様のお越しをお待ちしております!!