響縁(共演)へのささやかな思い(阿部)

スタッフコラム

今年の2月11日(土)に、鎌倉芸術館 大ホール で行われた母校吹奏楽部の演奏会に参加させて頂きました。
コンサートは2部形式で、前半は現役部員53名による演奏、後半は現役部員に加え卒業生53名と
高橋純 校長先生(St.b)が参加し総勢107名(中学1年生から70代の卒業生まで)によるステージでした。

前日の天気予報では、関東は朝から大雪の予報でしたが、当日は晴天に恵まれました。
約1,200名ものお客様にご来場いただき、おかげさまで素敵な演奏会になりました。

 

ゲネプロでのひとコマ。よく考えると、プロ奏者と並んで演奏させて頂くのは生まれて初めて。
大先輩のたまらなく美しい響きを、誰よりも近い所で堪能している様子。左)徳田振作 先生 東京ニューシティ管弦楽団(現:パシフィックフィルハーモニア東京)でご活躍された大先輩
右)大先輩の甘い音色にしみじみと耳をかたむけ、リードをくわえることしか出来ない私

 

指揮は、今年着任20年目の 千葉大樹 先生。
先生の誠実なお人柄がにじみ出るサウンドづくり、大好きです。

演奏会が終わり控え室で「やっぱりプロの響きは違うよなぁ…」と呑気にふり返りながら楽器を片付けていたら、
珍しく携帯が鳴った。聴きに来ていた両親からだ。
演奏を聴いて両親なりに楽しめたようで、わざわざ連絡をしてくれた。

父と話すのも久しぶりで、私は何気なく「あと5年で100周年の記念演奏会だから、また来てよ」と言ったら、
父は「あぁ、それまで生きてたらな」と、思いがけない一言。
昭和20年前半生まれの両親にとっては、一日一日がかけがえのない毎日なのだと、ハッと気付かされた。

 

1994年 第50回関東吹奏楽コンクールB部門 金賞「絵のような風景」マスネ作曲/ミレー編曲 指揮:西野明男 先生

2列目右側が私。高校3年のとき参加したコンクール、懐かしい写真です。
メンバーの中には、現在プロのオーケストラで奏者として活躍している仲間もいます。
指揮の西野先生にご指導いただいた日々が、今でも支えになっています。
あれから何年たったのだろう(引き算をすればすぐに分かる)。

時がたつのは本当にはやい。
母校吹奏楽部、創部100周年記念コンサートに向けて、あと5年。
この前、終演後に父からかけられた一言が、ふと重く響いてくる。
休みの日は、気持ちを新たにしてオーボエをさらおうと思う。

写真提供:逗子開成学園吹奏楽部OB会  
影:記虎正幸(B.Trb 1997年卒)
石垣直哉(Fl 1997年卒)

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