全体調整ってどんなことをしているの?~アトリエの修理現場をのぞいてみよう🔨~

こんにちは!JDRアトリエです。
梅雨らしい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか☔
新年度が始まってから約三ヶ月。
「久しぶりに楽器を吹きたくなったのですが修理できますか?」
「初めて購入した楽器を調整したいのですが・・・」
「コンクール前にしっかりと調整したくて・・・🏅」
そんな理由でご来店くださるお客様が増えてきました😄
そこで今回のコラムでは、皆様からご依頼いただく【全体調整】でどのようなことを行っているのかをご紹介します!

こちらが、アトリエJDRでお渡ししている修理伝票です。
行った修理内容は、この修理伝票に記載しています。
では、実際に見てみましょう!

修理伝票を見ると、
・タンポ調整、バランス調整
・キィコルク調整
・ジョイントコルク交換、ジョイント調整
・キィオイル注油
・開き調整
・ワレチェック
など、沢山の項目が並んでいますね・・・
どんな修理をしているのか、それぞれ簡単にご紹介いたします!

それでは、アトリエに潜入してみましょう!
※3階がリードや楽器備品の販売、4階では楽器の修理を行っています。
修理をご希望の方は、四階にあるアトリエへ!🏃🏃🏃

①タンポ調整・バランス調整

キィの裏側に付いているものをタンポといいます。
タンポには、大きさや形の異なるさまざまな種類があります。
これがしっかりと閉じていないと、吹いている時に息がもれてしまい、重く吹きづらい状態になってしまいます。
フィラーという約0.03mmの薄い専用の紙をタンポに挟み、閉じ具合を確認しながら細かくタンポ調整をしています。
調整の際は、タンポを合わせるために、コルクタンポの表面を削ったり、キィを熱したり、場合によってはキィカップをたたいたり、キィのアームを曲げたりします!😲
タンポがしっかりと閉じることで、無駄な息漏れがなくなり楽器本来の吹きやすさを取り戻すことができます。
キィにネジに〇印がついていますね、このネジを回してバランス調整を行っています。
繊細なバランス調整の作業についてはこちらのコラムで解説しています!

②キィコルク交換・フェルト交換

キィコルクやフェルトには、キィが当たるときの衝撃を和らげ、カチャカチャというキィのノイズを減らす役割があります。
また、キィ同士の高さやバランスを保つ大切な部品でもあります。
長年使用していると、写真のようにコルクやフェルトがへこんだり穴が開いたりしてしまいます。
この状態では、演奏中に余計な音が出たり、調整にも影響してしまうため、新しいものへ交換します。

③ジョイントコルク交換、ジョイント調整
「ジョイントコルクがゆるくなっているので、交換が必要ですね・・・」
「ジョイントにガタツキがあったので、ジョイント調整を行っています!」
と言われたお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?

オーボエのジョイント部分は、F#ーG#トリルのキィとBーB♭のキィのバランスが関わっています。
ガタツキがあると、組み立てるたびにBーB♭とF#ーG#のネジとキィ間の距離が変わり、別の音が混じったり音が出にくくなります。
また、ジョイントがゆるすぎると楽器を持った際に、管体が抜け落ちてしまうことも・・・!💦
ファゴットもテナージョイントがゆるいと、吹くたびに最初に組み立てた位置からずれてしまいます。
適切な位置からずれると、Eキィを押したときにPPタンポが閉まらなかったり、反対にPPタンポが付いてEキィが閉まらなくなります。
そうすると、低音がでにくいなどの原因になってしまいます。
このような症状が起きている方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・😢
こうしたトラブルを防ぐために、ジョイントの状態を確認し、必要に応じて厚さの調整や交換を行っています。

④キィオイル注油

キィオイルとは、
・キィのノイズを減らす
・キィの摩擦を減らす
・サビを防ぐ
・調整を保つ
・キィの動きをなめらかにする
など沢山の役割があります。
そして、キィの下にある取りづらいホコリなどを筆などでとっていきます🧹
こうした作業を行うことで、余計なノイズが減り、快適に演奏できる状態を保つことができます。

⑤開き調整・バネ圧確認

キィとトーンホールの開きが適正かどうかも確認していきます。
写真のように狭すぎる状態では、楽器本来のピッチで吹けなくなってしまったり、音がこもってしまいます。
キィの裏側に付いているコルクの厚さを調整したり、ネジを回したりして開きを調整します🔨
また、キィを押したときの跳ね返り具合「バネ圧」の確認もします。
これが弱すぎると、閉じているべきキィが浮いてしまったり、開くべきキィが最後まで開ききらなかったり・・・
バネ圧にばらつきがあると、キィのタッチ感に不快感を感じる場合があります。
そういったことがないように、バネの状態も確認しているのです👀

⑥ワレチェック
オーボエの大敵、ワレ(割れ)がないか確認します!

 

ワレは非常に細かいものもあり、肉眼では見つけられない場合があります。
そのため、ルーペを使って一本一本丁寧に確認してます。

他にも、オクターブトーンホールやボーカルに汚れが溜まっていないか・・・
オーボエのHキィのロウ埋めの穴が崩れていないか・・・
キィの押し心地に不快感はないか・・・
などここには書ききれないほど多くのチェックポイントが存在しています。

こういった流れで、楽器に異常が起きていないかを細かなところまで確認しながら作業を進めています。
アトリエJDRでは、お客様一人一人のお悩みや気になる点を丁寧に伺いながら、安心して演奏していただけるよう調整を行っています。
「原因は分からないが、突然音が出なくなってしまった」
「久しぶりに吹くので一度見てもらいたい」
「吹奏感がなんとなく重い気がする」
そんな時は、お気軽にご相談ください!
お電話でも、修理に出さずにご自身でできる対処法などお伝えすることも可能です!

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様が素敵な楽器ライフを送れますように🎶

リペアのご予約ご相談はこちらから
※送りでの修理をご希望の方や、他店でご購入いただいた楽器の修理をご希望の場合は電話にて承っております。
↓↓↓

 

この記事の感想をお聞かせください♪
  • 役に立った (6)
  • 面白かった (5)
  • いいね (4)
  • 感動した (2)
  • 驚いた (1)

その他のMagazine