今回は、JDRで取り扱いのあるファゴット用プラークを比較していきます!
プラークの説明についてはオーボエと共通なので、以前の記事【オーボエのプラークを比べてみました!】より引用します。
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リードを調整する際、リードの間に挟んで使用するプラーク。
リードに挟んで、ひねることでリードのズレを調整する際にも使用しますが、やはりリードを削る際に下敷きの役割として使用することが主な役割です。
ナイフとプラークがあれば完成リードを使用されている方も、ある程度リードの調整が可能です。
プラークにはメーカーや種類によって素材や長さ、厚みなど、様々な違いがありますので、今回はJDRで取り扱っているファゴットのプラークを比較していきます。
まずは素材についてですが、木製、プラスチック製、金属製があります。
素材の違いによって起こる違いは、ナイフでリードの先端を調整する際に起こります。
ナイフがリードに当たると、木製やプラスチック製のプラークはナイフが引っ掛かりますが、金属製の場合はナイフが滑ります。
これにより、木製やプラスチック製のプラークはどうしてもナイフの痕が付いていくので、いずれは交換が必要になります。
金属製の場合はプラーク自体の消耗は少ないですが、ナイフが金属に当たるので、ナイフの消耗が早くなり、研ぐ頻度が多くなるかもしれません。
長さ、厚み、幅などのサイズに関しては、厚み差が大きな違いとなります。
サイズはご自身のリードに合わせて選んでいきます。
基本的には開きの大きなリードには厚みのあるプラーク、開きの小さなリードには薄めのプラークを使用すると良いでしょう。
以上、プラークの説明でした!
今回のコラムでは、プラークの正面画像、横からの画像に加えて、リードを差し込んだ状態の画像を掲載していきます。
プラークを差し込んでいるリードは全て同じリードで、先端の最大幅は15.5mmです。
それでは各プラークを比較していきます。
~樹脂・木製プラーク~
◆リーガーP(プラスチック)



・長さ 50mm
・最大幅 24.3mm
・最大厚 2.8mm
三角型、標準的な厚みで幅の広いプラークですので、様々なリードに対応できます。
初めてプラークを購入される方へもおすすめです。
◆リゴティP(プラスチック)



・長さ 37.7mm
・最大幅 18.5mm
・最大厚 2.9mm
リーガーと同じ三角型ですが、サイズは小さいです。
最大厚はリーガーとほぼ同じですが、リーガーの最大厚部分はリードが入っている位置よりもかなり上の部分なので、リードが入っている部分で比べると、リゴティPの方が厚めです。
やや開きが大きめのリードに合うでしょう。
◆リゴティW(木製)



・長さ 46.5mm
・最大幅 20.3mm
・最大厚 2.4mm
リードが入っている部分の幅が広く、端の部分の調整にも適しています。
厚みも標準なので、リーガーに並んで、初めてのプラークとしても良いでしょう。
◆ピゾニーW(木製)



・長さ 46.2mm
・最大幅 19.3mm
・最大厚 2.9mm
美しい木目の見えるプラークです。
リードが入っている部分の厚みが大きいので、開きの大きなリードの調整に適しています。
~金属製プラーク~
◆リゴティM ヤジリ(金属製)



・長さ 45.3mm(ストレート部分含む)
33.0mm(三角部分のみ)
・最大幅 19.1mm
・最大厚 2.3mm
ヤジリ型で、ストレート状の突起があるので、抜き差ししやすいです。
リゴティPにサイズ感は近いですが、厚みはこちらの方が薄いです。
◆リゴティM 三角(金属製)



・長さ 38.4mm
・最大幅 21.5mm
・最大厚 2.3mm
前述のヤジリ型のものと近いサイズです。
幅がやや大きいですが、基本的にはストレート部分が付いているか、付いていないかの違いでしょう。
◆リゴティM 厚め(金属製)



・長さ 58.2mm
・最大幅 19.8mm
・最大厚 2.5mm
前述の2つの金属製プラークと同じくリゴティ社の商品ですが、金属の材質も形状もかなり異なるように見えます。
ただ、リードへのフィット感は他の金属製プラークに近い形状でした。
両側から使用できることはメリットですが、重量がやや重めでした。
以上、7種類のプラークを比較してみました!
ご自身のリード、製作スタイルに合うプラークを見つけていただき、リード調整を楽しんでいただけたら幸いです。








