ダブルリード楽器の真髄ともいうべきリード作り。
楽しくもあり、大変難しい作業でもありますが、まずは材料選びから始まります。
JDRではさまざまなメーカーの材料を取り扱っておりますが、アトリエJDRでは材料の加工も行っております。
今回はアトリエJDRで行っているオーボエのリード材料の加工・選別現場に密着していきます!
まずは丸材です。
JDR3階のお店には1本ずつ販売しているものと、袋で販売しているものがあります。
実はこの整然と並んでいる、本数販売の丸材はアトリエJDRでカットしています。
カットには電動丸ノコを使用しています。
アトリエJDRスタッフが1本1本、丸材の曲りや歪み、模様などをチェックして、1番良い部分をカットしていきます。
海外からキロ単位で入荷する大量の材料を加工していく作業は何時間もかかる大変な作業で、集中力と体力が必要です。
次はカットした丸材を、商品としてのクオリティを満たしているものと、そうでないものに選別していきます。
この作業もスタッフが1本1本丁寧に選別していき、丸材商品としてお店に並んでいきます。
次に半カマボコケーンへの加工です。
半カマボコケーン用に取り分けられた丸材を三つ割にしていきます。
三つ割にする際も丁寧に材料を観察し、リード材料として適している部分がきれいに取れるよう、刃を当てる位置を慎重に決めて割っていきます。
そして割ったケーンを選別していきます。
丸材を三つ割にしているので、非常に量が多くなっています。
大量の半カマボコケーンの選別には時間と集中力が必要で、選別作業が終わるころには選別スタッフはへとへとです。
こうして選別された半カマボコケーンがお店に並んでいます。
次はカマボコケーンに加工していきます。
半カマボコケーンをガウジングマシンで加工します。
厚さ0.55~0.57mmのBS、0.58~0.60mmのBM
上記の2種類のカマボコケーンを作製していきます。
アリオードの材料で作製したものが「カマボコケーンJDR」、その他の材料で作製したものが「カマボコケーンJDRミックス」となります。
最後は舟型ケーンの作製です。
カマボコケーンをシェーピングマシンで加工します。
ヘルトナ―グルのティップ39番で加工したものが「舟型ケーンJDR BS」、「舟型ケーンJDR BM」
ヘルトナ―グルのティップ16番で加工したものが「舟型ケーンJDR BML」です。
39番は標準的なサイズ、16番は幅広なサイズです。
こうしてそれぞれの商品がお店に並んでいきます。
一つ一つ、丁寧に加工・選別を行っておりますので、皆さまのリード作りにぜひご利用ください!