☆調節ネジを使ったバランス調整について☆

JDRリペアマンのつぶやき

今回はバランス調整の際に使う調節ネジについてのお話です!

オーボエにはバランスをとるために調節ネジがたくさん付いています。

バランスをとるということは、大まかにいうと指で直接押すキーと押さないキーを同時に閉まるようにするということです。

その際に活躍するのが調節ネジです!

ついつい回したくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はこの調節ネジ・・・

しっかりと理解してないと危険です!!音が全く出なくなってしまうこともあります!!

そこで今回は少しだけ調節ネジについてご説明します👆


私たちは、ネジを回す量を時計の文字盤に例えています。

つまり・・・

ネジの一周分を時計に見立てて「5分まわす」や「あと3分まわす」などと表現しています。

ためしに15分回してみると・・・

0.1215㎜出ました!

オーボエの調節ネジでよく使用されているM2.5×0.45のネジで、ネジの出具合を計測すると・・・

↑このような数値になりました。ごく僅かずつしか出ていませんが、バランスは大きく変わります。

私たちがチェックする際に使用している紙の厚さが0.028㎜で、その紙が全てのタンポにかむように調整しなければならないので、15分もまわすといずれかのキーが閉じなくなってしまいます。

このように非常に繊細な調整が必要ですので、もし応急処置で回さなければならない時は、このことを頭に入れていただいて、ほんの少しずつ回すようにしてくださいね!

 

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