知ることで防ごう!~分解組立時の故障・トラブル~

新年度、新生活を始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、部活動や趣味などでオーボエ・ファゴットを始めた!という方がいらっしゃいましたら、
私たちとしてもダブルリードユーザーの方が増えるのは嬉しいものです😌

そんな楽器を始めたての方に特にお伝えしたいのは、扱い方によって発生してしまうトラブルです!
非常に多くのパーツで構成されているオーボエ・ファゴットですが、
そのパーツの多さから故障やトラブルが発生してしまうこともあります。
特に分解組立時でのタイミングでのトラブルが非常に多いため、今回はそちらに焦点を当ててご紹介します!
「あの時にああしていれば😭」ということを防ぐためにも、ご一読いただけると幸いです!


1.パーツの曲がり・連絡部の故障

分解組立時にとても発生しやすいトラブルです!
実際に楽器を見てみると分かりやすいのですが、OBであれば小指のレバーや2OCTキー、FGであればPPキーの連絡部分やLowC#キーなど、
長いパーツ・管体から浮いた位置にあるパーツが特に要注意ポイントです。

また、同じく発生しやすいのがキーの連絡部の故障です。
写真のように管をまたぐようにキーが連絡している部分がOB・FGは多くありますが、
キーを作動させたまま分解や組立を行ってしまうとパーツ同士がぶつかり、
キーの曲がりや連絡部のコルク・ネジが破損してしまうことがあります。

 

このようなトラブルを防ぐためには、作業時の楽器の持ち方が重要です!

①出来るだけパーツが少ない箇所を持つ
前述した長い・管体から離れたパーツのある部分を避け、出来るだけ管体部分を持つようにしましょう!
キーのある箇所を持たないと作業がし辛い場合は、前述した長いパーツ・管体から浮いた位置にあるパーツを避けるのがポイントです。

       

②キーの連絡部分を作動させない・作動させる部分を避ける
各連絡部をたどっていくと、作動させる大元のパーツがあります。
その部分を作動させないよう、楽器を持つときは避けるようにしましょう!

上記の二点が特に重要なため、作業する際にはチェックしてみましょう。

EH・Da・FG属は合わせてボーカルが要注意ポイントです!
先端のみを持って抜き差しすると非常に曲がりやすいため、必ず根本の方を持って作業をしましょう。
(FGはppキーのタンポもチェックしつつ作業をしましょう)

    

2.ジョイント部分がきつい・抜けない

さあ片付けだ!😎まずスワブを通して分解を……
と思ったらジョイントが抜けない!!😭

という体験、された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
演奏後はどうしても息を入れて湿度が高くなることによってコルク・糸・管体が膨らんでしまい、
組立時には入ったのに……という事がしばしば発生しがちです。
特に湿気が増えてくるこれからの時期は要注意ポイントです!

未然にトラブルを防ぐためには以下の点をチェックしてみましょう!

①ジョイントにグリスを塗る
組立時、少しきついかな?というときには使用することをお勧めします!
摩擦によって抜き差しし辛い、という場合にも効果ありです。
コルク・糸の前面に薄く塗り広げてお使いください。
ただ、使用後には必ず余ったグリスを拭き取りましょう!
(汚れやコルク・糸の劣化の原因になってしまいます)

*OBのリードやEH・Da・FG属のボーカルがきつい場合もグリスの使用をお勧めします!
コルク部の下部に薄く塗り広げてお使いください。

②ジョイント部分の汚れを除去する
古いグリスやその他の汚れによってきつくなっているパターンもあるため、
演奏後のお手入れの一環として掃除をするのも予防になります。

ただ、グリスを塗ってもきつい・そもそも奥まで入り切らない!という場合は
ジョイントの調整が必要になってくるため、そのような場合はアトリエへご相談を!
頑張って抜こうとしたことでキー曲がり等を引き起こしてしまう事もあるので、
楽器の状態をこまめにチェックしてみましょう!

*逆にジョイントが緩い・ガタガタする、という場合は修理が必要です!
連絡部の位置が定まらずに調整が狂ってしまったり、ひどい場合は勝手に抜けてしまう!
ということも起こってしまうため、アトリエへご相談を!

3.スワブの詰まり

こちらもとても起こりやすいトラブルです!
演奏会後や練習後、急いで片づけを!とその時……🫨
というパターン、かなり身に覚えがある方もいらっしゃると思います。

詰まってしまう原因としては、

①結び目がある状態のまま通してしまった
②布部分がまとまったまま通してしまった
③異なるパーツ用の物を通してしまった(FGのテナー用・ブーツ用等)

このあたりが良く原因として見られます。

トラブルを防ぐためには、とにかく丁寧に落ち着いて!が重要です!

①通す前に結び目や絡まりが無いか確認する!
②紐を引く際もゆっくりと!
③該当パーツ用のものかを通す前に確認する!

特にFGのボーカルスワブなど、細いものほど詰まってしまう可能性が高いです。
急いでいる時こそ焦らず確実にチェックして作業を行いましょう!


今回は分解組立時に起こりやすいトラブルとその対処法をご紹介しました!
まだ楽器を始めたてで不安が残る!という方だけでなく、長年楽器をやっていて慣れている!という方も
もう一度ご自身の作業方法をチェックして、未然に防げる故障を防いでいきましょう😊
万が一トラブルが発生してしまった際もお気軽にアトリエまでご相談ください♪


【合わせてご紹介!アトリエコラム】
今回のコラムの内容と合わせて、それぞれのポイントを詳しくまとめたコラムです!
ぜひご一読ください😊

▼分解組立の詳細な手順・注意点についてはこちらから!

 

▼スワブを使うときの注意点についてはこちらから!

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